前立腺肥大症の低侵襲治療

新たな前立腺肥大症の低侵襲治療

新たに当院では、前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される植込み型前立腺組織牽引システムの治療ができるようになりました。

治療の流れ

  1. デリバリーデバイスを経尿道的に標的とする閉塞部位まで挿入します。

  2. デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。

  3. システムによる治療は、閉塞した尿道を再拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。

デリバリーシステム

デリバリーシステムにはインプラント 1個が装填されており、ひとりの患者さんに対して 通常4~6個のインプラントを留置します。*1

デリバリーハンドル
インプラント

*1. Roehrborn, J Urology 2013 LIFT Study

再現性の高い持続的な効果

患者さんの良好な回復と持続的な治療効果が認められています。

施工前
施工後

個々の症例の結果は異なる可能性があります。
側葉肥大及び中葉肥大を含め、前立腺体積が100ccまでの男性に適応となります。

植込み型前立腺組織牽引システムによる治療後に期待できること

  • 早期の症状緩和と回復が得られています *1,*2
  • 術後射精機能障害または勃起障害は、一過性の症状があっても消失し、新規発症はありませんでした *2
  • これまでの前立腺肥大症の治療の中でも術後カテーテル挿入率が低いです *3
  • これまでの前立腺肥大症の治療の中でも前立腺の組織に壊滅的な損傷を与える可能性が低いです
*1 Roehrborn, J Urology 2013
*2 Shore, Can J Urol 2014
*3 Shore Can J Urol 2014