「夜、3回は起きます」
「目が覚めるとトイレに行きたくなって‥」
夜間頻尿は、前立腺肥大症や過活動膀胱の代表的な症状ですが、
実は 前立腺や膀胱だけを治療しても改善しないことがある、なかなか手ごわい相手です。
なぜなら夜間頻尿は、
👉 前立腺、膀胱の機能低下
👉 睡眠障害
👉 体の水分バランス
この3つのトラブルで起きているからです。
まず大前提:夜間頻尿の定義
医学的には、
「夜、睡眠中に1回以上排尿のために起きること」
を夜間頻尿と呼びます。
しかし臨床の現場では、生活に影響が出やすい2回以上が治療介入とされることが多いです。
夜間頻尿を悪化させる“食事習慣”
① 夕方以降の水分、実は“飲みすぎ”
「水分はたくさん摂ったほうがいい」
これは半分正解で、半分誤解です。
○日中はOK
✖ 就寝前2〜3時間の大量摂取はNG
特に
- 寝る前の「念のためのコップ1杯」
- 入浴後のゴクゴク
は、夜間頻尿の定番トラップです。
👉 喉が渇く場合は口をゆすいだりしましょう。
② アルコールは“夜間頻尿製造機”
アルコールは
- 利尿作用
- 睡眠の質低下
のダブルパンチです。
「飲んだからトイレに行く」
「トイレに行くから目が覚める」
「目が覚めたからまた行きたくなる」
そういった負のループ完成です。
👉 晩酌を“休肝日つき”にしたり、もっと早い時間に摂取することで変化が出ることがあります。
③ カフェイン、意外と夕方まで残ります
コーヒー1杯の覚醒効果は、思っている以上に長持ちします。
- コーヒー、紅茶
- 緑茶
- エナジードリンク
は、膀胱を刺激し尿意を強めます。
また利尿作用で尿量も増えます。
👉 目安は「夕方以降はノンカフェイン」。
④食事内容+摂取時間が大事
夜間頻尿対策では、いつ、何を食べるかが重要です。
- 塩分が多い夕食
→ 塩を捨てるために尿量増加 - 就寝直前の果物・汁物
→ そのまま尿へ
👉 夕食は就寝3時間前までが理想です。
食事以外で、ぜひ見直してほしい生活習慣
① 足のむくみ、夜に膀胱へ集結しています
夕方になると靴下の跡がくっきり…
この下半身のむくみ、夜になると体に戻り、最終的に尿になります。
少しの行動で対策できます。
- 夕方の軽い散歩
- 夕方に足を少し高くして休む
- 弾性ストッキング(必要な方)
👉 「足に溜まった水は、起きている間に出す」イメージです。
② 寝る前の“念のためトイレ”、必ず行きましょう
「まだ出ないけど行っておこう」
これは正しい行動です。
就寝直前にもう一度行くことで、夜間の排尿回数が減る方も多くいます。
③ いびき・無呼吸、放置していませんか?
睡眠時無呼吸症候群があると、夜間に尿を作るホルモンのバランスが崩れます。
👉 夜間頻尿+いびき+日中の眠気、この組み合わせ、要注意です。
④ぐっすり寝るための準備をしましょう
眠りを誘うホルモン「メラトニン」を増やすことが必要です。
メラトニンは夜間に増え体温や血圧を下げ入眠しやすくしますが、光を浴びると減ってしまいます。
- スマホやパソコン、テレビを寝る直前まで見ない
- 寝る1時間前には部屋を暗くする
👉「目が覚めるとトイレに行きたくなる」は睡眠障害による夜間頻尿の特徴です。
まとめ:夜間頻尿対策は「夕方から始まっている」
- 水分は「日中しっかり、夜は控えめ」
- アルコールとカフェインは時間を気にする
- むくみ対策は治療になる
夜間頻尿は、生活習慣の調整で改善する余地が大きい症状です。
それでも改善しない場合は、前立腺肥大・過活動膀胱・脳血管障害・心疾患など、医学的評価が必要なサインかもしれません。
「夜、続けて眠れる」
それだけで、毎日の調子は大きく変わります。
気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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